Jeriss使い捨て洗顔タオルのナレッジベース PB製造のご相談

生産 · 仕様書に表れないもの

毛羽立ち、糸くず、重量の一貫性

同じ仕様書を読んでも2枚のタオルの使用感が変わるかどうかは、3つの性質で決まります。表面がどれだけ毛羽立つか、どれだけ繊維が抜けるか、そして重量がウエブ全体とロール内でどれだけ均一か。本ページでは、当社の生産でそれぞれを動かす要因と、主張できる範囲の限界を示します。

QINGDAO JAROLL HYGIENE PRODUCTS CO., LTD. が承認仕様に基づいて製造しています。

要点

  1. 毛羽立ちと糸くずは別の不具合です。毛羽立ちは表面で繊維が立つこと、糸くずは繊維がタオルから抜けることです。どちらもゼロを約束するものではなく、片方が他方の根拠になることもありません。
  2. ポリエステルは毛羽立ちを増やし、水流はそれを抑えられます。混紡のポリエステル比率が高いほど表面は毛羽立ちます。水刺圧力を上げるとウエブの結合が強まり毛羽立ちは減りますが、布は硬く薄くなります。
  3. 高坪量では混紡比率に下限があります。パール柄で約 80 g/m² を超える場合、当社の生産では表面を抑えるためにビスコース約 70% 以上が必要です。約 90 g/m² を超えると実務上の下限は約 80% に上がります。
  4. 公称坪量は目標値であり、納品される重量ではありません。ウエブ形成と巻取りの両方が数値を動かすため、ごく一部の袋では1枚重量や包装後の高さが許容範囲を外れることがあります。

2026年10月19日時点の内容です。比較は同一坪量における当社の経験であり、試験結果ではありません。

範囲

対象は1つの製品ラインのみです。本ページで触れる繊維、寸法、包装形態は、製品ページと包装ページで説明しているものです。本ページは他の工場を説明するものではなく、業界の規則を定めるものでもなく、買い手と合意した試験方法に代わるものでもありません。

01

同じ言葉として使われる2つ

毛羽立ちと糸くずは、しばしば「品質」として一括りに報告されますが、原因も対策も異なるため、サンプル報告では別の行に分けるべき項目です。

毛羽立ち
繊維の末端が表面で立ち上がったり毛羽立ったりして、仕様から想像するより粗く、乾いた感触になります。毛羽立ちは表面の状態です。
糸くず
繊維やその破片がタオルから離れ、肌、鏡、あるいは空気中に移ります。糸くずは材料の損失です。

毛羽立っていてもほとんど脱落しないタオルはあり、表面がざらついて見えなくても脱落するタオルもあります。2つは別々に記録し、片方の数値を他方の根拠にしないでください。

02

毛羽立ちは繊維から始まる

粘膠(ビスコース)とポリエステルの混紡を当社で生産した経験では、毛羽立ちはポリエステルの含有率に従います。比率が高いほど表面が毛羽立ちます。そのため混紡比率は、素材名の補足ではなく独立した仕様項目です。

Table 1 — Blend ratio against fuzz on a pearl texture at high GSM
公称坪量 当社案件でのビスコース比率 下回るとどうなるか
80 g/m² 超 ビスコース約 70% 以上 ビスコースが約 70% を下回ると、同じ柄・坪量でも表面の毛羽立ちが増えます。
90 g/m² 超 ビスコース約 80% 以上 同じ毛羽立ちがより高いポリエステル比率で現れるため、実務上の下限は約 80% に上がります。

これらはパール柄における当社案件の例であり、すべての柄・寸法・繊維の組み合わせに当てはまる式ではありません。「ビスコース/ポリエステル」とだけ書いた仕様は製品を定義しません。70/30 と 80/20 は当社案件で使う比率で、比率は案件ごとに確認します。

03

毛羽立ちは水からも始まる

繊維だけでは半分に過ぎません。ウエブを形成した後、水流で繊維を絡ませ、その結合圧力が繊維の保持力を決めます。

Table 2 — What a change in spunlace pressure does in our production
変更 何が起きるか 何を犠牲にするか
圧力を上げる 繊維の絡みが強くなり、表面の毛羽立ちが減ります。 同じ坪量で、風合いが硬くなり布が薄くなります。
圧力を上げすぎる 毛羽立ちはさらに減りますが、タオルは承認サンプルと一致しなくなります。 厚みと柔らかさが用途の要求を下回ります。
均衡した設定 毛羽立ち・風合い・厚みを互いに犠牲にせず両立させます。 サンプルラインで決め、承認仕様に明記します。

「均衡」は当社が公表する圧力の数値ではありません。3つを両立させる設定は繊維・坪量・柄によって変わり、表ではなく実物サンプルで決まります。

04

糸くずは繊維に従う

結合圧力が糸くずに与える影響は、毛羽立ちに比べてはるかに小さいです。タオルから何が抜けるかは、主に素材で決まります。

当社の生産では、ポリエステル、次にビスコース、リヨセル、コットンの順で、3つのセルロース繊維は互いに近い値です。ポリエステルが最も脱落します。コットン、ビスコース、リヨセルは糸くずが出にくいだけで、ゼロではありません。濡れた拭き取りの後、濃色の面に繊維片が出ることがあります。

05

公称坪量は納品重量ではない

60 g/m² のタオルはウエブに対する目標値であり、袋の中の1枚についての約束ではありません。目標を決めた後に数値を動かす工程が2つあり、どちらも仕様書には表れません。

1 · ウエブ形成
繊維は幅方向と長さ方向に堆積し、どちらの方向でも分布は完全には平坦ではありません。重量はウエブの幅方向にも長さ方向にも変動し得ます。
2 · スリットと巻取り
1本のロールの中でも、巻芯付近と外周付近では厚みが異なることがあり、重量は厚みに連動します。

買い手に見えるのはその結果です。ごく一部の袋で、1枚重量や包装後の高さが許容範囲を外れます。どちらも包装後に測ります。出荷されるのはタオル単体ではなく袋だからです。

ロット間の一貫性は、当社の生産では避けられないばらつきではなく、管理できる約束です。品質検査を通じ、変動係数(CV)の推移とロールの巻き方を監視して維持します。許容差そのものは案件ごとに合意し、仕様に明記します。

06

仕様に書くべきこと

6つの項目が、承認されたサンプルと、それに一致する出荷との間の隔たりを埋めます。いずれも供給者に守らせられる一行です。

Table 3 — Six fields that decide whether two towels at the same GSM match
項目 書き方
繊維の種類 100% ビスコース、100% コットン、または比率を明記した混紡。「不織布」だけでは不十分です。
混紡比率 70/30 や 80/20 のように2つの数字で書き、比率を検証できるようにします。
坪量(GSM) 公称値と、その周囲で許容する範囲を併記します。
柄 プレーン、パール、F のいずれか。名称ではなくサンプルで承認します。
寸法と折り 展開寸法に 1/2 か 1/4 の折りを加えます。寸法だけでは包装が決まらないためです。
一貫性 重量変動をどう確認するか、1枚重量と包装高さにどの許容差を求めるか。

07

本ページが主張しないこと

毛羽立ちゼロ・糸くずゼロを目標にしない

どちらも繊維と工程の性質であり、切り替えられるものではありません。本ページは当社の生産での挙動を説明するもので、どのタオルも毛羽立たない、脱落しないと約束するものではありません。

測定した割合は示さない

比較は同一坪量における製造者の経験です。試験室の結果ではなく、性能の順位付けでもなく、他の供給者の製品を説明するものでもありません。

他のラインについての言及はしない

ここで成り立つ混紡比率の下限や圧力の均衡は、このラインを説明するものです。設備、ウエブ形成、結合の設定は工場ごとに異なり、サンプルなしで持ち込んだ数値は何も証明しません。

このページから要件を送る

4項目だけで始められます。内容はこのページを出所として記録したうえで、Jaroll の Henry にメールで届きます。情報が一部だけでも構いません。

洗顔タオルの用途と、素材・寸法・坪量・包装・数量についてすでに分かっていること。

仕様の詳細も伝えたい場合は詳しい入力フォームをご利用ください。